ワイン用のぶどう品種が多すぎて選ぶのに困る・・・
今や世界各国で造られているワイン用ぶどう。
その代表的な品種を、簡単にわかるように分類してみました。
・よく聞くぶどう品種、実際の味わいは?
・そもそも何が品種かわからない!
それぞれの味わいの違いを簡潔にまとめましたので、
良ければワイン選びにご参考ください!
品種による違い
多種多様なぶどう品種が造られていますが、
その代表的な10品種をご紹介します。
白ワイン用
①シャルドネ
②ソーヴィニヨン・ブラン
③リースリング
④ヴィオニエ
⑤甲州
赤ワイン用
⑥カベルネ・ソーヴィニョン
⑦メルロー
⑧シラー
⑨ピノ・ノワール
⑩マスカット・ベリーA
それぞれの味わいの違いを見ていきましょう!
①シャルドネ
今や世界中で造られている国際品種の一つ『シャルドネ』。
フランスでは、白ワインの最高級ワイン用ぶどうとしても使われます。
その特徴は地域によって非常に多岐にわたります。
例えば、
フランス ブルゴーニュ:綺麗でミネラル感があり、上質。
南部:ボリューム感のあるしっかり辛口。
イタリア :明るく華やかで、軽快。
アメリカ カリフォルニア:芳ばしい香りと、ふっくらボリューミー。
オレゴン:カリフォルニアより冷涼感があり、繊細。
チリ、オーストラリアetc :しっかり、ボリューミー。
端的に、こんな具合の印象です。
その地域の気候や、埋まっている土壌の質がダイレクトに表現される品種
と言っても過言はありません。
分かりやすい味わいが好きな人は、アメリカやチリがオススメ。
シャルドネの最高峰「ムルソー」「モンラッシェ」などを有する
フランスは、世界的にもトップクラスのクオリティ。
②ソーヴィニヨン・ブラン
こちらも世界的に有名産地が多い品種です。
主な特徴としては、
スッキリ・キレのある辛口
柑橘系やハーブのような爽快感
こんな味わいになります。
その中でも、代表的な産地と特徴は下記です。
フランス ロワール:丸みのあるボリュームと、堂々とした風格。
ボルドー:基本的に他の品種と混醸。青りんごやハーブといった、新鮮な爽やかさ。
イタリア :パッとした明るさと、濃厚な辛口。
アメリカ カリフォルニア:濃厚なボリューム感と旨味が強い。
ニュージーランド :はっきりとしたハーブや柑橘の新鮮な風味。
チリ、オーストラリアetc :力強い果実感と切れのある後味。
フランスのロワール、特に「サンセール」地域は値段も高め。
その分、ソーヴィニヨン・ブランの最高峰が味わえます。
③リースリング
基本的には冷涼な気候を好む品種の為、
栽培地域が限られています。
フランス アルザス:香り高く華やか。オレンジなどの柑橘系の風味。
ドイツ :凛とした冷涼感。基本的に辛口ですが、中辛口程度のワインもあります。
近年は温暖化の影響により、酸が丸くしっかりとした味わいのリースリングが増えてきています。
④ヴィオニエ
こちらは暖かい気候を好む品種です。
味わいはボリューム感のある、濃厚な味わいになります。
フランス ローヌ:花のような華やかさ。しっかりとした旨味のある辛口。
ラングドック:桃のような甘みのある香りと、トロピカルでボリューミー。
原産地である北ローヌ、その最高峰は「コンドリュー」というエリアのワイン。濃密で凝縮感があり、ボリューム満点です。
⑤甲州
日本の山梨県が一大産地のぶどう品種です。
今や世界的にも有名になりました。
日本 甲州市:爽やかで軽快な果実味。さらりとして、重たすぎない味わいで、日本料理とも良く合います。
日本酒の吟醸酒のような、軽快でフレッシュな味わいで、
ワイン初心者の方も気軽に楽しめます。
⑥カベルネ・ソーヴィニョン
ボリューム満点の赤ワイン用品種です。
フランス ボルドー:ふっくらと丸みのあるボリューム。上品な味わい。
ラングドック:しっかりとした果実味と、後味には長い余韻。
アメリカ カリフォルニア:チョコレートのような濃厚な甘みのある香ばしさと、凝縮感。
チリ、アルゼンチンetc :がっしりとした力強さとボリューム。
太陽をたくさん浴びたような、南国のイメージの場所は
濃厚な味わいにより近くなります。
オーストラリアなども、チリのような印象に近いです。
フランス ボルドーの代表は、5大シャトーの一つを有する
「マルゴー」村。
⑦メルロー
よく言われる「土っぽさ」。確かにそんな印象もありますが、
牛のステーキなど、合わせる食事などで絶妙なマッチングをする品種でもあります。
特に、メルローは買ってから冷暗所に数年保管すれば、
他の品種に比べて早く熟成が進みます。
フランス ボルドー:カチッとした力強さ。複雑でドライな味わい。
ラングドック:パッとした明るい華やかさ。まろやかな味わい。
アメリカ カリフォルニア:濃厚で凝縮感。カカオやコーヒーのような甘い芳ばしさ。
チリ、アルゼンチンetc :しっかりとした力強い果実味とボリューム感。
ボルドーの代表品種でもあるメルロー。
カーヴなどで数十年熟成させたものは、まるでピノ・ノワールのような
繊細で可憐な味わいになります。
⑧シラー
スパイシー、ドライ、フルボディ
こんな言葉が似合う、しっかりとした味わいです。
フランス ローヌ:カチッとしたドライさ。ブラック・ペッパーのようなスパイスの風味。
ラングドック:凝縮した果実感とスパイスの風味。
オーストラリア :しっかりとした果実味と、清涼感のあるハーブの後味。
特にオーストラリアでは「シラーズ」と言われ、
しっかりと力強い味わいになります。
⑨ピノ・ノワール
世界で最も高価なワイン用ぶどう品種です。
フランス ブルゴーニュ:世界最高峰の産地。繊細で上質。
ラングドック:明るく、ジャムのような凝縮感と丸み。
アメリカ カリフォルニア:チャーミングでフルーティ。しっかりとした後味。
世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」を生み出すブルゴーニュ。
ワインの頂点に君臨するブルゴーニュ地域は、
感覚・知識・経験を積めば積むほど、その深さに驚きます。
⑩マスカット・ベリーA
日本を代表する赤ワイン品種の一つです。
日本:優しい果実味と心地よい爽やかさ。煮つけのような繊細な和食にも合わせられる万能さ。
世界的にも注目されつつあります。
まずは気になるボトルを手にしてみよう!
ワインは飲んで経験することが一番大事です。
まずは自分の感性でワインを感じ、
『好きか苦手か』
『どうしてそう感じたのか』
自分の感覚で味わってみてください。
ワインに正解はありません!
是非自由に楽しんでみてください!
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