ワインが好きだけど、どうやって選んだら良いかわからない…
そんなお悩みを持つあなたの為に、
ワインを簡単に選べるポイントを3つにまとめてみました。
・ワインが好きだけど、どうやって選んだらいいかわからない…
・味わいの違いが判らない!
・よく聞く名前だけど、結局何の事を言っているの?
スーパーやコンビニ、大手量販店など、
ここ数年でワインの品ぞろえが非常に増えました。
選ぶときに迷わないように、いくつかパターンを考えましたので、
是非参考にしてみてください!
その日の気分で選ぶときに、僕が実際に参考にしているポイントです。
ワイン選びのポイント
そもそも、ワインの味わいの違いはどこからくるの?
星の数ほどあるワイン。
よく見かけたり、聞いたりするワインが、
実際にはどう違うのか?
逆に、ここさえ押さえれば自分の好みのワインが探せます。
①ぶどう品種
まず一番大きな違いとして、何のぶどうから造られているか?
これが味わいを分ける重要ポイントとなります。
例えばこんな味わいが、ぶどう品種ごとに代わります。
スッキリ爽やか
キリッと辛口
しっかりした
まったり
甘めの(もしくは甘口)
これらは全てぶどうの品種の特徴となります。
もちろん作り方が変われば味わいも変わりますが、
それは『値段』にも表れてきますので、
後にご紹介します。
その時の気分や合わせる食事によって
ワインを変えるのも楽しいですね!
②場所(国)
2つ目のポイントとして、
『どこで造っているか?』です。
ワインの原料はぶどうなので、
造っている国や地域によって、
味わいが随分異なります。
例えば、日本で造られるフルーツだと、
フルーツ | 造られる主な地域 | 味わい |
りんご | 東北地方 | 爽やかな甘み |
みかん | 中部・東海・四国地域など | フルーティな甘み |
マンゴー | 九州など南の地域 | ねっとりと濃厚な甘み |
このように、南に行くほど果皮の色が濃く、甘みが強くなります。
りんごは皮が赤いので、一見して色は濃く見えますが、
果肉の部分は白いので、全体的には淡い色合いが多いです。
ぶどうも同じく、南に行くほど果肉が熟しやすく、味わいが濃くなります。
ワインの代表的な産地で言うと、
フランス
イタリア
チリ
この国を比べると、
フランスに比べてイタリアがより味わいが濃く、
さらにイタリアに比べてチリがより味わいが濃くなります。
更に言うと、国の中でも造っている地域が違えば、
味わいも異なりますが、その話はまた別で。
③値段
最後に、値段の違いはどこから来るのでしょうか?
この違いは大きく分けて3つあります。
1.造り方の違い
造りといっても、ワインを造る以上大きな違いはありません。
ただ、違いのポイントは、
醸造した後、どうやって熟成させる(落ち着かせる)か?です。
簡単にまとめると、下の表のようになります。
熟成方法 | 味わいの違い |
ステンレスなどのタンク | 品種本来の素直な味わいが特徴に出ます |
木樽 | 芳ばしい香りや、ふっくらとした味わいになります |
オーク・チップ(木片) | こちらも上記のように芳ばしさがでますが、木樽熟成より余韻が短いです。 |
2.コストの違い
ワイン造りで、価格を決めるの主な要因は、
・手間
・資材
・輸送方法
大きくこの3点です。
手間としては、例えばぶどうの収穫時に、
手摘みか機械での収穫かにより、大きくコストが異なります。
家族経営の生産者の多くも、収穫時期には一斉にぶどうの収穫をしなければならず、
季節労働者を雇う場合が多いです。
その際の雇う人数により、コストは大きく異なります。
機械で一括して大量に収穫できれば、それだけコストは安くなります。
ただ、その分、ぶどうの成熟度を均一に保つのは難しいです。
資材としては、熟成に使う樽などです。
上記のように、ステンレスタンクよりも木樽で熟成させる方が
丸みも出て、複雑味がでます。
その分、木樽を調達するコスト増加や、
熟成する期間はキャッシュが生まれないので、
その分の資金的猶予が必要となります。
輸送方法としては、ワインを運ぶコンテナによる違いが大きいです。
コンテナの種類は大きく分けて2つ。
一つはドライコンテナ。もう一つは定温コンテナです。
前者はその名の通り、常温輸送のコンテナです。
こちらはコスト的にはそれほど高くないですが、
船で赤道などを通るルートでは、
コンテナ内の温度が上昇し、
ワインが熱劣化を起こしてしまう可能性があります。
一方後者の定温コンテナは、
エアコンが搭載されていて、
コストは非常にかかりますが、
10数度前後の定温で輸送できるため、
温度によるワインの劣化が起きません。
3.ブランド力
一番大きな要因としては、こちらが挙げられます。
手ごろなワインは、デイリーで楽しんでもらいたいという生産者や卸の意向。
高額ワインは、その造りや地域、伝統を重んじる楽しみ方。
それぞれの趣向にあった楽しみができるよう、
卸や小売店が、生産者の意向を組んで値付けをしています。
例えば、有名なバッグのブランドが、
量販店で1つ500円で売られていたら、
明らかに怪しいと思いますよね?
ワインも同じく、高い値段の物は生産者のブランドを守るために、
値付けされているものもあります。
ワインの簡単な選び方
今までご説明した通り、
ワインは嗜好品の為、価値はそれぞれ人により変わります。
その上で、あえて味わいごとの選び方を3パターンご紹介します。
最初に上げた品種のポイントで、
独断と偏見で、一般的には多く売られているであろう地域と
ぶどう品種をセレクトしてみました。
スッキリ爽やか
⇒白ワイン:フランス・ボルドー地方 / ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン
キリッと辛口
⇒白ワイン:イタリア・ヴェネト州 / ぶどう品種:ガルガーネガ(『ソアヴェ』という格付けのワイン)
しっかりした
⇒白ワイン:アメリカ カリフォルニア州 / ぶどう品種:シャルドネ
⇒赤ワイン:フランス ローヌ地方 / ぶどう品種:シラー
まったり
⇒白ワイン:フランス ブルゴーニュ地方 / ぶどう品種:シャルドネ
⇒赤ワイン:アメリカ カリフォルニア州 / ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン
甘めの(もしくは甘口)
⇒白ワイン:フランス アルザス地方 / ぶどう品種:ゲヴュルツトラミネール
よろしければご参考にしてみてください。
ワインをもっと自由に
ワインは身近なようで、
なかなかとっつきにくいものかもしれません。
それでも、まずは一度手に取ってみて、
味わってみてください。
ワインはもっと気軽で、楽しい飲み物です。
何かご質問などがあればお気軽にご相談ください。
お役に立てられるワインのアドバイスをします!
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