違いって何?シャンパーニュとスパークリングワイン

よく聞くけど、シャンパーニュとスパークリングワインって何が違うの?

もしかしたら、一度は疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?

今回は、シャンパーニュとスパークリングワインの違い

更に、スパークリングワインの中で何が違うのか?も分かりやすくお伝え出来ればと思います。

こんなお悩みを解決します!

・シャンパーニュとスパークリングの違いは?
・スパークリングワインってどんな種類があるの?
・どんなのがおすすめ?

疑問に思うことがあれば、是非スクロールしてみてみてください!

かがソムエリエ プロフィール

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目次

シャンパーニュとスパークリングワインの違い

スパークリングワインの分類の一つがシャンパーニュということです。

もっといえば、

スパークリングワイン=果物
シャンパーニュ=りんご

とか、

スパークリングワイン=ジュース
シャンパーニュ=コーラ

というように、シャンパーニュはより狭義な分類上のことになります。

よく聞く『シャンパン』も、『シャンパーニュ』を略したものです。

そもそもシャンパーニュって?

では、『シャンパーニュ』の名前の由来はどこから来ているのでしょうか?

実は、『シャンパーニュ』はフランスの地方の名前です。

地方の名前が、そのままワインの名前になる!
これはワインの歴史的背景から来ていますが、
実は日本にも導入されています。

シャンパーニュとは、
フランスの北部シャンパーニュ地方で造られる高品質のスパークリングワインの総称です。
厳格な規定として、

・シャンパーニュ地方で造られている。
・3種類の品種のみ使用(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)
・瓶内二次発酵(一回ワインを造って、糖分と酵母と一緒に瓶に入れて、再度発酵させること)
・瓶内での最低熟成期間15カ月以上


など、法律で定められています。

身近にある『シャンパン』は、本当に『シャンパーニュ』でしょうか?

命がけで生み出されたシャンパーニュ

シャンパーニュは元々は偶然の産物でした。

シャンパーニュ地方は、葡萄が育ちにくく完熟しにくい冷涼な気候。
普通のワインを造るにもなかなか糖度が上がらず、
日照も足りないので赤ワインも造れませんでした。

当時の修道士たちは(かつてはワインの多くは修道院で造られていた)
白ワインしか造っていませんでした。
その白ワインが春になって暖かくなり、
一時休眠していた酵母が活性化して再発酵し、
泡がワインに溶け込んだのが始まりです。

それを当時のイギリス人が面白がって便に詰めたのが、
スパークリングワインのはじまりです。

その瓶詰スパークリングワインを体系化したのが、
『ドンペリ』で有名な修道士ドン・ペリニョンです。

ドン・ペリニョンは、当時流通し始めたガラス瓶に発酵途中のワインを詰め、
『瓶内二次発酵』を量産することができ、
きらびやかな泡立ちのでるワインが、王族の中で重宝されるようになりました。

これがシャンパーニュのきっかけとなります。

ただ、この評判を聞きつけた他の修道士が真似をすることがあり、
当時まだ良質なガラス瓶が出回っていない中、
ガス圧に耐えられず瓶が破裂することも多く、
命の危険が伴うこともあったそうです。

まさに奇跡のワインですね。

シャンパーニュは、他では名乗れない!

「シャンパーニュ」は、前述のようにフランス シャンパーニュ地方原産で、

上記の規定があるものしか名乗れません。

それは、フランスの原産地呼称制度 AOC による規定によるものです。

この制度により、フランスや世界の他の地域で造られたワインには

「シャンパーニュ」を付けられないよう、保護をされています。

それだけ、安心・信頼の象徴となります。

ちなみに実は日本でも原産地呼称を保護するがある

原産地呼称制度の先駆けはフランスですが、

日本でも導入が始まっています。

例えばお酒で言うとこんな感じです。

「琉球」=沖縄県
「薩摩」=鹿児島県
「壱岐」=長崎県壱岐市
「白山」=石川県白山市
などなど・・・

スパークリングワインにも違いがある!

じつは、「スパークリングワイン」といえど、

細かい違いがたくさんあります。

スパークリングワインの種類国・地域特徴
ヴァン・ムスーフランススパークリングワインの総称
シャンパーニュフランス シャンパーニュ地方瓶内二次発酵
クレマンフランス瓶内二次発酵
スプマンテイタリアスパークリングワインの総称
フランチャコルタイタリア フランチャコルタ地方瓶内二次発酵
プロセッコイタリア ヴェネト州「グレーラ種」主体
アスティイタリア ピエモンテ州「モスカート・ビアンコ(マスカット)種」主体
ランブルスコイタリア エミリア・ロマーニャ州赤の微発砲ワイン
カヴァスペイン カタルーニャ州瓶内二次発酵
ゼストドイツスパークリングワインの総称

ざっくりとこんな感じに分類されます。

たまに見かけるワインも、もしかしたらあるのではないでしょうか?

おすすめスパークリングワイン!

お試しとして、おすすめのスパークリングワインをチョイスしてみましたので、

是非ご参考ください!

ワインビギナー向け 飲みやすいスパークリングワイン

スパークリングワインにまだあまりなじみのない人向けには、

フルーティな甘みのタイプのアスティ

軽快な赤のスパークリングワイン ランブルスコ

のこんな感じがおすすめです。



度数もそれほど高くなく、お値段もお手頃なワインが多いです。

もうワンランク上のワイン好き向け

果実味もありながら、しっかり系で食事と楽しみたい方向けには、

フランスの伝統製法 しっかり系クレマン

カジュアルに楽しめる明るい味わい カヴァ

あたりから楽しんでみてください!



とくにこのカヴァ「ラベントス」は、『カヴァ』を名乗った最初の生産者ですので、非常にオススメ!

スパークリングワインは伝統派!ワインラヴァー向け

やっぱりしっかり楽しみたい!

そんな玄人向けのスパークリングワインは、

やはり長期瓶内二次発酵!



ワイン好きでも、フランチャコルタを飲んだことがない人もいるのでは?非常に上質ですので、是非おためしを!

乾杯からスパークリングワイン♪

スパークリングワインは、一言で言ってもいろんな種類があります。

乾杯だけでなく、食事中でも、食後でも楽しめます。

是非この機会にスーパーなどで手に取ってみてください!

ぜひ素敵なワインライフを楽しんでください!

かがソムリエ プロフィール

石川県加賀市出身のワインインポーター。レストランのワインリストの監修20件以上。上質な時間を楽しめるレストランのご紹介。

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